高精度な製品を生み出すYASDAの工場
13,000平方メートルの敷地に、1,700平方メートルの機械加工工場があり、この中にオフィス、食堂が配置されています。他に800平方メートルの組立工場を有しています。
工場は精密部品の機械加工、組み立てができるようにフロアーは厚さ600mm及び1,000mmのコンクリートのワンブロックで構成され、地下よりの地熱、湿気を遮断する構造がとられています。
工場の温度は、機械工場は22℃±2℃以内に組立工場は22℃±1℃以内にコントロールされています。
YASDAの優れた石定盤の修正技術
近代産業の著しい発達は、日一日とより高精度の部品を求めるようになって来ています。
宇宙開発や航空機産業をはじめ精密さと最先端の技術が要求されるさまざまな近代産業で世界をリードするアメリカでは、大変に厳しい規格基準が適用されています。
YASDAはこの水準の高いアメリカの規格を採用し、JIS規格の0級よりはるかに精度の厳しいアメリカの規格AA級という超精密級の石定盤精度を保持しています。
精密石定盤
定盤はすべての測定機の基礎となるものだけに、その信頼性が高精度部品の製作を左右します。時代の進歩とともに定盤の精度はますます重要視されているといえるでしょう。
石定盤は鋳鉄製定盤にくらべて価格も高く、修正もコスト高で不利であるという先入感がその普及を妨げているようですが、実際には石定盤は歪みの発生などの経年変化が極端に少なく、それだけに修正修理も鋳鉄製よりはるかに容易です。
また鋳鉄製定盤のように錆の発生や温度による変化もなく抜群のスベリを維持しますから、経済性、信頼性ともに鋳鉄製定盤を凌ぎ大変有利です。
弊社は時代の要求する信頼性の高い、高精度の部品製作のために活用しています。
大型加工物の精密測定
弊社は半導体製造装置や工作機械の大型加工物の精密加工を請け負っております。
大型加工物といえども加工後厳密な精度測定を行いその精度を実証する必要があります。
しかし大型加工物になるほど精密測定方法は難しくなってまいります。
そこで、弊社では大型の高精密石定盤を用意してその上に加工物をセットして平面度を測定しております。
弊社の大型石定盤は下記のサイズ及び平面精度を設備しております。
サイズと平面精度
- 3,500×3,500×1,000mm 5μm以内
- 2,500×2,400× 600 mm 3μm以内
弊社の持つ石定盤のラップ仕上げ技術が超精密石定盤の製作を可能にしました。また検査工場も38トン巨大石定盤を安定的に支える床構造、地下湿気のコンクリートヘの浸透防止、地下断熱構造、また幅射熱、輔射冷熱からのプロテクトといろいろ工夫しております。
弊社では大型加工物に検査成績表をつけて出荷しております。
補修用スピンドルユニットの製作
スイス製内面研削盤 VOUMARD 5A 用スピンドルユニット
この機械は相当数が日本に輸入され長年活躍してきておりますが、残念ながらメーカーは現在製作を中止しております。補修部品も入手困難です。
非常に使いやすく精度も良いことから、弊社の機械は現役で活躍しております。
この機械の補修用のためにスピンドルユニットを製作しました。
【モデル名と回転数】
- C22-9 22,000min-1
- C18-9 18,000min-1
- C11-9 13,000min-1
高周波スピンドルユニットとインバーター
内面研削用のスピンドルユニットとして製作しました。
仕様
- 回転数:0 ~ 25,000min-1
- 出 力:1.27/6,000min-1 4kw
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モデル名 YSU-25